ラグジュアリー ブランディング&戦略論、
ブランドイノベーション・マネジメント、
デザインイノベーション・マネジメント、
新商品デザインマネジメント、
商品開発方法論(特に、「商品企画七つ道具」)、
経験価値創造/経験価値マーケティング&マネジメント、
感性工学、
官能評価、
品質経営(TQM)、
環境ビジネス(特に、環境対応商品、廃棄物・資源循環ビジネス)
長沢ゼミは、デザイン&ブランドイノベーション・マネジメントを軸に欧州ラグジュアリーブランドから日本の老舗企業までを研究対象とし、ラグジュアリー戦略論、経験価値論やデザインマネジメント論、イノベーションマネジメント論などを駆使して実社会に有用な研究を目指した活動を行っています。ゼミ生は、全員が社会人または社会人経験者で、ビジネスの実務と大学の研究の両輪で活動をしております。
その研究成果が国内外に認められた結果、2012年度よりラグジュアリーブランディングに一段と特化し、日本で初、世界で2校目となるLVMH モエ ヘネシー・ルイ
ヴィトンによる寄付講座「ラグジュアリーブランディング系モジュール」を開講いたしました。
日本は欧米諸国に比べ、ラグジュアリービジネス、富裕層ビジネス研究への取り組みが進んでいるとは言えず、実務で経験的に実感していても、その理論を体系立てて学べる機会は少ないのが現状でした。当ゼミはラグジュアリーブランド企業のみならず、高くても売れる商品、高くても熱烈なファンのいるブランドを目指す企業でキャリア形成・スキルアップを目指す人を対象としています。「理論と実践の融合」を目指すWBSの土壌を存分に活かしつつ、世界水準のラグジュアリーブランディング研究の最先端で、実務への示唆に富んだ研究・教育を行っております。
普段のゼミは、ほとんどがディスカッション形式で行われます。ゼミ生が問題意識を持ってディスカッション・テーマを提起し、議論を行います。人数は少な目ですが、ゼミOBやゲストも加わり「千客万来」で楽しくかつシャープな議論ができることが特徴です。
長沢ゼミには2つの理念があります。一つは「オリジナリティを持つこと」、もう一つは「必ず成果を出すこと」です。研究を進める上で必須の要件であり、ゼミ生は常にこの2つが求められます。厳しい反面、モチベーションを高く維持でき、多くの研究成果に繋がっています。
ラグジュアリーブランドのものづくりブランド化の過程と我が国地場・伝統企業への応用
2018(平成30)~2022(令和4)年度 日本学術振興会科学研究費基盤研究(B)(商学関連分科)(研究代表者)
年度 | 受給費目と課題名(役割) | 分科 |
---|---|---|
1989(平成1)年 | 文部省科学研究費奨励研究「ファジィ理論の品質管理への応用」(研究代表者) | 商学・経営学分科 |
1990(平成2)年 | 文部省科学研究費奨励研究「ファジィ理論の品質管理への応用」(研究代表者) | 商学・経営学分科 |
1992(平成4)年 | 文部省科学研究費奨励研究「感性商品開発のためのマーケティング情報システムの基礎的研究」(研究代表者) | 商学・経営学分科 |
1993(平成5)年 | 文部省科学研究費重点領域研究「感性デザインのためのマーケティング情報システムの基礎的研究」(研究代表者) | 感性情報処理の情報学・心理学的研究 |
1994(平成6)年 | 文部省科学研究費重点領域研究「感性デザインのためのマーケティング情報システムの基礎的研究」(研究代表者) | 感性情報処理の情報学・心理学的研究 |
1996(平成8)年 | 文部省科学研究費基盤研究(B)「感性工学に関する学際共同研究の枠組み構築のための企画調査」(研究分担者) | 材料工学分科 |
1996(平成8)~1997(同9)年 | 文部省科学研究費基盤研究(C)「感性デザインのためのマーケティング情報システムの応用研究」(研究代表者) | 情報科学分科 |
1997(平成9)年 | 文部省科学研究費重点領域研究「総合的環境品質管理を考慮した産業クラスタ・モデルの基礎的研究」(研究分担者) | ゼロエミッションをめざした物質循環プロセスの構築 |
1997(平成9)~ 1999(同11)年 |
文部省科学研究費基盤研究(C)「ファッションイラストレーションの表現と美意美意識のデザイン学的研究」(研究分担者) | 時限付き分科細目「感性工学」 |
1998(平成10)年 | 文部省科学研究費特定領域研究(A)「物質循環を記述する数理モデルと地域ゼロエミッションの予測および評価」(計画研究班研究分担者) | ゼロエミッションをめざした物質循環プロセスの構築 |
1998(平成10)~1999(同11)年 | 文部省科学研究費基盤研究(C)「感性デザインのためのマーケティング情報システムの応用研究」(研究代表者) | 時限付き分科細目「感性工学」 |
1999(平成11)~2000(同12)年 | 文部省科学研究費基盤研究(C)「感性工学の領域と特異性に関する研究」(研究分担者) | 時限付き分科細目「感性工学」 |
2003(平成15)~2005(同17)年 | 文部省科学研究費基盤研究(C)「心理量・生理量・物理量の相互関係による感性計測システムの開発と商品企画への応用」(研究代表者) | 感性情報学・ソフトコンピューティング分科 |
2009(平成21)~2013(同25)年 | 日本学術振興会科学研究費基盤研究(B)「日欧の地場伝統産業のプレミアムブランド化のための感性価値創造および技術経営的検討」(研究代表者) | 経営学分科 |
2013(平成25)~2015(同27)年 | 日本学術振興会科学研究費挑戦的萌芽研究「ラグジュアリーブランド構築条件の日欧企業比較による抽出と我が国の老舗企業への応用」(研究代表者) | 経営学分科 |
2018(平成30)~2022(令和4)年 | 日本学術振興会科学研究費基盤研究(B)「ラグジュアリーブランドのものづくりブランド化の過程と我が国地場・伝統企業への応用」(研究代表者) | 商学関連 |
2024(令和6)~2026(令和8)年 | 日本学術振興会科学研究費基盤研究(C)「ハイパーラグジュアリー戦略の顧客体験(CX)分析による体系化と我が国企業への適用」(研究代表者) | 経営学関連 |
年度 | 役職名(役割) | 審査区分 |
---|---|---|
1997(平成9)年1月~2000(平成12)年1月 | 文部省学術審議会専門委員(科学研究費分科会)(科研費基盤研究(C)審査員) | 時限付き分科細目「感性工学」 |
2010(平成22)年12月~2012(平成24)年11月 | (独)日本学術振興会「科学研究費委員会」専門委員(科研費挑戦的萌芽研究審査員) | 分科細目「経営学」 |
2016(平成28)年12月~2019(令和1)年11月 | (独)日本学術振興会「科学研究費委員会」専門委員(科研費基盤研究(B)審査員) | 商学関連 |
年度 | 所属 | 著書訳書(外国語) | 学術論文(外国語) | 学会発表(外国語) |
---|---|---|---|---|
1978 | 早大修士課程 | 2 (0) | ||
1979 | 1 (0) | 1 (0) | ||
1980 | 日本軽金属 | 2 (0) | 1 (0) | |
1981 | 日軽金/明大助手 | 1 (0) | 0 (0) | |
1982 | 早大博士課程・明大 | 0 (0) | 1 (0) | |
1983 | 1 (0) | 1 (0) | 2 (0) | |
1984 | 9 (0) | 9 (0) | ||
1985 | 7 (1) | 6 (0) | ||
1986 | 11 (1) | 9 (1) | ||
1987 | 1 (0) | 4 (1) | 14 (0) | |
1988 | 産業能率大講師 | 3 (0) | 10 (2) | |
1989 | 5 (0) | 4 (0) | ||
1990 | 亜細亜大講師 | 1 (0) | 8 (3) | 8 (0) |
1991 | 亜細亜大助教授 | 1 (0) | 5 (0) | 11 (0) |
1992 | 2 (0) | 8 (0) | 17 (0) | |
1993 | 1 (0) | 8 (1) | 19 (0) | |
1994 | 2 (1) | 13 (2) | 17 (2) | |
1995 | 立命館大教授 | 3 (0) | 11 (0) | 11 (0) |
1996 | 11 (5) | 7 (0) | ||
1997 | 1 (0) | 8 (3) | 12(0) | |
1998 | 3 (0) | 7 (1) | 14 (0) | |
1999 | 1 (1) | 10 (3) | 18 (2) | |
2000 | 5 (0) | 4 (2) | 9 (0) | |
2001 | 1 (1) | 17 (3) | 11 (0) | |
2002 | 5 (1) | 17 (3) | 14 (0) | |
2003 | 早大院アジ太研教授 | 7 (0) | 18 (14) | 27 (7) |
2004 | 3 (1) | 13 (3) | 18 (1) | |
2005 | 8 (1) | 12 (6) | 31 (3) | |
2006 | 4 (1) | 11 (4) | 14 (0) | |
2007 | 早大院商学研教授 | 6 (1) | 13 (8) | 26 (3) |
2008 | 4 (1) | 19 (9) | 34 (6) | |
2009 | 12 (2) | 15 (12) | 20 (6) | |
2010 | 6 (1) | 19 (14) | 13 (2) | |
2011 | 2 (1) | 18 (14) | 22 (1) | |
2012 | 1 (0) | 20 (13) | 27 (3) | |
2013 | 3 (0) | 15 (9) | 24 (0) | |
2014 | 6 (0) | 23 (18) | 23 (0) | |
2015 | 5 (1) | 23 (20) | 14 (2) | |
2016 | 早大院経管研教授 | 4 (1) | 12 (9) | 15 (4) |
2017 | 2 (0) | 10 (8) | 9 (2) | |
2018 | 6 (1) | 16 (6) | 13 (2) | |
2019 | 5 (1) | 13 (9) | 13 (6) | |
2020 | 4 (0) | 14 (6) | 9 (1) | |
2021 | 9 (4) | 6 (4) | 9 (1) | |
2022 | 2 (2) | 12 (6) | 10 (0) | |
2023 | 5 (2) | 6 (3) | 14 (4) | |
2024 | 3 (1) | 8 (8) | 6 (1) | |
2025 | 0 (0) | 3 (2) | 1 (1) | |
累計 | 135 (26) | 490 (236) | 619 (64) |
注)印刷中を含む.国際会議でISBNまたはISSN付講演論文集(冊子体)があるものは論文としている.
学術雑誌 | 出版社 | 役職 | 備考 |
---|---|---|---|
International Journal of Management Reviews, ISSN 1460-8545 (Print), 1468-2370 (Online) [Scopus] | John Wiley & Sons | Consulting Editor | 日本人唯一 |
Luxury Research Journal, ISSN 2041-3831 (Print), 2041-384X (Online) | The Inderscience Publishers | Regional Editor Japan | 日本人唯一 |
Journal of Global Fashion Marketing, ISSN 2093-2685 (Print), 2325-4483 (Online) [Scopus, ESCI] | Routledge/ Taylor & Francis Group | Editorial Board Member | 日本人3人中の1人 |
Journal of Marketing Trends, ISSN 1961 -7798 (Print) ISSN 2114-8910 (Online) | The Marketing Trends Assoc. | Reviewing Committee Member | 日本人唯一 |
Luxury: History, Culture, Consumption, ISSN 2051-1817 (Print), 2051-1825 (Online) [ESCI] | Routledge/ Taylor & Francis Group | Editorial Advisory Board Member | 日本人唯一 |
International Journal of Quality and Service Sciences, ISSN 1756-669x(Print), 1756-669X (Online) [Scopus, ESCI] | Emerald Publishing | Editorial Advisory Board Member | 日本人唯一 |
年度 | 講座名(役割) | 受入金額 |
---|---|---|
2012(平成24) | LVMHモエ へネシー・ルイ ヴィトン・ジャパン㈱寄附講座(寄附講座責任者) | 8,000,000円 |
2012(平成24) | ㈱アルビオン寄附講座(寄附講座責任者) | 1,000,000円 |
2013(平成25) | LVMHモエ へネシー・ルイ ヴィトン・ジャパン㈱寄附講座(寄附講座責任者) | 8,000,000円 |
2013(平成25) ~2014(平成26) |
㈱アルビオン寄附講座(寄附講座責任者) | 2,000,000円 |
2014(平成26) | LVMHモエ へネシー・ルイ ヴィトン・ジャパン㈱寄附講座(寄附講座責任者) | 10,000,000円 |
2015(平成27) | ㈱アルビオン提携講座(提携講座責任者) | 1,000,000円 |
2016(平成28) | ㈱アルビオン提携講座(提携講座責任者) | 1,000,000円 |
2017(平成29) | ㈱アルビオン提携講座(提携講座責任者) | 1,000,000円 |
2017(平成29) | 医療法人社団美人会 共立美容外科・歯科提携講座(提携講座責任者) | 1,000,000円 |
2017(平成29) | ㈱プロロジス寄附講座(寄附講座責任者) | 5,000,000円 |
2018(平成30) | ㈱アルビオン提携講座(提携講座責任者) | 1,000,000円 |
2018(平成30) | 医療法人社団美人会 共立美容外科・歯科提携講座(提携講座責任者) | 1,000,000円 |
2018(平成30) | ㈱プロロジス寄附講座(寄附講座責任者) | 5,000,000円 |
2019(令和1) | 医療法人社団美人会 共立美容外科・歯科提携講座(提携講座責任者) | 1,000,000円 |
2019(令和1) | ㈱プロロジス寄附講座(寄附講座責任者) | 5,000,000円 |
2021(令和3) | ㈱プロロジス寄附講座(寄附講座責任者) | 5,000,000円 |
2022(令和4) | ㈱プロロジス寄附講座(寄附講座責任者) | 5,000,000円 |
2023(令和5) | ㈱プロロジス寄附講座(寄附講座責任者) | 5,000,000円 |
2023(令和5) | ㈱エポック社提携講座(提携講座責任者) | 1,000,000円 |
2024(令和6) | ㈱プロロジス寄附講座(寄附講座責任者) | 5,000,000円 |
2024(令和6) | ㈱エポック社提携講座(提携講座責任者) | 1,000,000円 |
2025(令和7) | ㈱エポック社提携講座(提携講座責任者) | 1,000,000円 |
受給した科学研究費は、以下のような研究成果に繋がっています(2018年度以降。2017年度以前は省略)。
商学研究科で今学んでいる(研究の対象としている)ことは、革新的な商品・サービスを創造するための商品デザインマネジメントです。見た目に関わる形態のデザインだけでなく、新商品を創造するためのプロセスや感性に訴えかける価値のデザイン、さらには他社と差異化を図るためのブランドデザインと幅広い内容となっています。具体的な対象企業・商品としては、ルイ・ヴィトンやシャネルなど欧州ラグジュアリーブランド、俵屋や末富など京都老舗企業の伝統と革新などがあります。
私は社会人大学院生としてITに関わる新規ビジネスの企画業務に従事しており、“今学んでいることと全く関係がないのでは?”と言われることが多いです。しかし、ビジネスの企画は非常に泥臭い実務であり、かつ、新たなアイデアを出すためのバックグランドが非常に重要になります。そういった意味で新規ビジネスの企画に非常に良い影響を及ぼしています。特に感性価値の視点はITの新たなビジネスを考える上で今後重要な要素であり、ITビジネスへの転活用を日々実践しています。
出典:早稲田大学商学研究科パンフレット2011
在学中、MOTプログラムにて長沢伸也教授のもと「ラグジュアリーブランド」について学びました。ブランド論を学ぶのに、なぜMOTなのか? 私の場合、「化粧品」というモノを基点としてラグジュアリーという戦略について考察したいこと、長沢教授の研究対象のひとつがラグジュアリーブランドであるためです。
女性誌のビューティ・エディターとして数々の化粧品ブランドの変遷を見てきていますが、ブランドや企業の強さと弱さ、その裏側にあるロジックについて、これまで持たなかった視点で掘り下げることができつつあるように思います。また、仕事上縁のない企業について学ぶ機会を得て、化粧品業界そのものの特性や位置づけを改めて認識できるようにも思われます。
ビューティ業界を専門とする編集者やジャーナリストは多くいますが、在学中に学んだ知識を生かし、異なる軸をもって新たな視点から語ることで、化粧品業界の発展に寄与し、日本の女性たちがなお一層美しくなってくれればと思っています。
出典:早稲田大学商学研究科パンフレット2011